ガトー・バスク
これは去年のクリスマスに手土産用に作ったケーキです。
名前の通り南フランスのお菓子ですが、普段はこういう類のお菓子は作らないので自分にとっては新鮮でした。時間があってのんびりと何かに取り組めるような心の余裕があるとお菓子作りも楽しくなります。お菓子やパンの仕事をしていると自分のクリスマスなんて無いに等しいのですが、仕事納めの後に自分の好きなものを好きなように作る時がうちのクリスマスです。今年は何を作ろうかな、とレシピをストックしておいたりするものこの時期の楽しみです。
ガトー・バスクは種類も様々あるようで、果物を煮る代わりに手軽にジャムを使ったりする事もあるそうです。今回はさくっとしたバタークッキーのような生地の中にはカスタードとシナモン風味の焼きりんごが入っています。おいしいけれど濃厚なので量が食べられるようなお菓子ではありません。なので、冬場の特別な時のお楽しみにぴったりだと思います。お茶よりも濃いコーヒーが合うような気がします。
ベース生地
- バター:130g
- 薄力粉:130g
- アーモンドパウダー:70g
- ベーキングパウダー:小さじ1/2
- 卵:1個
- 塩:ひとつまみ
- 粉砂糖:100g
- ラム酒:小さじ1
カスタード
- 牛乳:330g
- 砂糖1:30g
- 卵黄:2個分
- 砂糖2:30g
- 薄力粉:35g
- バター:8g
焼きりんご
- りんご:2個
- シナモン:小さじ1
- 砂糖:少々
- 塩:ひとつまみ
- まず、カスタードを作る。鍋に牛乳と砂糖1加え、人肌程度に温めておく。別のボウルに卵黄と砂糖2を入れ、ホイッパーでときほぐす。そこに小麦粉を少しずつ加え、だまにならないようにしっかり混ぜる。全体が混ざったらそこに温めた牛乳を少しずつ加え、なめらかになるよう全体を混ぜる。カスタード液を鍋に戻し、弱火にかける。木べらなどで焦げ付かぬよう全体を混ぜながらもったりとした仕上がりになるまで煮詰める。バットなどに移して表面にラップをかけて荒熱を取り、冷蔵庫で冷やしておく。
- 焼きりんごをつくる。オーブンの天板にうすくバターを塗り(分量外)、薄切りにしたりんごを並べる。上に砂糖と塩、シナモンを散らし、180度のオーブンで30分ほど焼く(りんごの種類によって焼き時間が大いに違ってくるので、柔らかくなればいいです。)。
- ベース生地を作る。バターと砂糖を合わせ、白っぽくなるまですり混ぜる。別のボウルに卵とラムを合わせておく。薄力粉・アーモンドパウダー・ベーキングパウダーも別のボウルに合わせておく。バターにといた卵を少しずつ加え、分離しないようにしっかりとホイップする。最後に合わせておいた粉類を加え、粉気がなくなるようにざっと混ぜる。ラップで生地を包んで円盤型にまとめ、一晩ほど寝かせる。
- 組み立てる。生地を2分割し、一方を直径25cm程度の円形にのばす。直径18cmの丸型に生地を敷き込み、3.5cmの高さのふちを作っておく。その中にカスタードクリームを流し込み、上に焼きりんごをのせる。残った生地を直径20cm程度にのばして上にのせ、全体をカバーするように包み込む。
- 180度のオーブンで1時間ほど焼いて出来上がり。フランスのお菓子はしっかりと焼きを入れた方がおいしいです。熱いうちは崩れやすいので、型ごと少し冷ましてからはずすといいです。