かりんのジェリー
毎年この時期はりんご園へりんごを買いに行くのですが、そこにかりんの木があります。りんご農家さんの庭木なのですが、みごとなかりんが実をつけています。が、そのままでは食べられないために鑑賞用になってる模様。この辺りでは結構見かけるのですが、どこの家でもたわわになったまま鳥の餌になっています。りんごを買うついでに、そこのご主人がいつもかりんを持たせてくれます。
りんごなどペクチンの多い果物は、果肉がなくても煮汁だけを冷ますと煮こごりのように固まって綺麗なジェリーになります。最初に作る時は本当に固まるのか不安になりますが、最終的にはきちんと固まります。食べてもらうと大抵の人は何のジェリーだか分からないのも面白いです。花のようないい香りがして、ルビーのような綺麗な色の本当においしいジェリーです。ジャム・ジェリー作りには必ずグラニュー糖を使って下さいね。上白糖ではうまく澄んだジェリーにならないのです。
- かりん:1個(1kgくらいのもの)
- グラニュー糖:煮汁の30%
- かりんは縦半分に切り、スプーンで中の種を取り出して捨てる。
- 皮ごと薄切りにし、鍋に入れる。
- 少しかぶるくらいの水を加え、中火で実が柔らかくなるまで煮る(ジャムのように煮崩すわけではないので注意)。
- 目の荒いざるなどでこし、実はそのまま捨てる。
- 残ったかりんエキスの重さを量り、その30%のグラニュー糖を加える。
- かりんエキスを鍋に戻し、黄色い煮汁がルビー色になるまでかき混ぜながら煮詰める。
- 熱湯消毒した瓶に入れ、そのまま冷ますとゼリーのように固まる。