Baking Diary

私の作るもの、思うこと

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抹茶とあんこのマーブルパウンドケーキ

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いい天気が続いています。

朝食用にパンは焼くけれど、あまりお菓子を作る気はしない季節になってきました。ベーカリーをしてた時もそうでしたが、真夏はがっくり売り上げが落ちます。ひとり自営業だったのでその時は思い切ってこちらも夏期休暇にしたりして・・・。近所のお気に入りのパン屋さんから毎年暑中見舞をいただくのですが、そこにも「夏場は青色吐息です」などと毎年書かれています。まあ、暑くなれば麺などを食べたくなるのが人間ですから仕方ないのかも知れませんが。

 

冷凍庫の整理も兼ねて先日作ったのはあんこを加えたケーキ。

本来ならパウンドケーキと名乗るならバターを使うべきなんでしょうが、季節柄食べやすいように植物性のオイルを使って作りました。加熱するケーキ生地などには私はグレープシードオイルかピュアオリーブ油を使うことが多いです。エキストラバージンでは風味が強すぎるし、一度にそれなりの量を使うのでちょっと質の良い油を使いたいからです。

 

仕上がりはしっとり和風の風味。

あんこ好きの娘たちはというと・・・4歳長女はやっぱり抹茶の風味は大人っぽすぎるようで、あんこ部分がお好みのようでした。それに対し2歳次女は普通に食べてました。以前抹茶プリンなどを作った時も大人受けは良くても長女はやっぱり微妙・・・相変わらず好みが真逆の二人です。

 

先日、今年初めての幼稚園の保育参観がありました。

春はこういった行事がどこでもあるかと思うのですが、年中の長女のクラスは釘とカナヅチを使って空き缶に穴を開ける作業をしました。「最低15個ね!頑張ろう~!」と先生の声。4歳児にこんな事をさせているのはこの幼稚園くらいかな・・・と思いながら眺めていました。

こう書くと一体何をしているの?と思われてしまいそうですが、先日から年中組は植木鉢を作っています。親たちが用意した空き缶にペンキで絵を描き色を塗り、水抜き用の穴を開け(今ここ)、朝顔の種を植えて育てます。全てがその子だけのオリジナル。4歳児には(見守る先生にも)大変な作業です。

真ん中に集中して穴を開ける子(うちの娘)、バランスよくバラバラに開ける子、放射線状に規則的に開ける子・・・と見ているだけでも性格が出る作業。この積み重ねが来年には木工のお面や船へと発展していきます。

芸術というには大げさだけれど、手を使い、身体を使い、日々成長していく娘がちょっと羨ましく思った一日でした。


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モラヴィアふうシュガーブレッド・レモン風味

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謎の名前のパン、久しぶりに作りました。

英語の名前はLemony Moravian sugar bread、ブリオッシュのようなリッチな生地の上にシュガーバターをのせて焼くパンです。ブリオッシュのようなリッチな生地はこねるのが大変で普段作ることはないのですが、これはアメリカ風にハンドミキサーでガーッと生地を混ぜたら適当にバットに広げて一度発酵させるだけといたって簡単。手も汚れません。オリジナルはドライイーストとアメリカでよく使われるサワードゥ(イース酵母)を加えるのですが、私は家にあるりんご酵母の中種を加えました。このパンの場合、膨らみはドライイーストに頼る部分が大きく、中種は風味付けのような役割です。

 

食べた感じはしっとりふんわり、ケーキに近い菓子パンです。こういう種類の菓子パンみたいなものはアメリカでは総じてコーヒーケーキと呼ばれ、手作りする人もいればスーパーにも沢山売っています。シナモン風味のものが多く、「コーヒータイム」の気軽なお茶菓子です。実はしばらく酵母を使わないでいたら酸味が出てしまい、それを消費するために作ってみたのが実際のところです・・・美味しかったからいいんですけどね。

ところでモラヴィアってなんだろうと思って調べてみたら、今のチェコ辺りの事のようです。私はアメリカでこのレシピを貰ったのですが、ちゃんとオリジナルがあるようです。

shop.oldsalem.org

ノースカロライナのベーカリーだそうですが、チェコからの移民が1766年から焼いているようです。そのパンをレシピは違えど平成の日本の地方都市で焼いてると思うと不思議な気持ちになります。ちなみにこのパンをオンラインショップを見てみたら、2切れで1500円ほど・・・これはお土産価格なんでしょうか?

 

本当はもっと上にどさーっとシュガーバターをのせるのですが、日本人の私はその量に怖気づいてしまい半量で作りました。娘たちも食べるだろうし、バターは高いしで控えめに。こういうたぐいのパンは何となく東欧のお祭りのイメージです。昔ベーキングパウダーなどがなかった頃、リッチな甘いパンを焼いてお祝いするような。たまにこういうパンを食べるのもいいものです。

 

バナナオートミールレーズンクッキー・vegan仕様

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Wednesday cookies

前にも書きましたが、娘の幼稚園は毎週水曜日が午前保育です。それがネックで入園を諦める人もいるそうなんですが、確かに水曜日の午後は何となく時間を持て余してしまいます。娘の気分にもよりますがやっぱりお菓子を作ったりすることは好きなようなので、誘ってみると結構な確率で食いついてきます。出来上がりを食べられるのも手作りならでは。

 

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 娘と作るクッキーは毎回veganのものなのですが、計量さえできるようになればあとは子どもだけでも作れそうなものばかりです。次女の時には長女が指導してくれればいいな・・・と思うのですが、まあ無理だろうなと。

今回はコストコで買ってきたバナナがこの陽気で思いのほか早く熟してきたのでバナナクッキーにしました。こういう水分の多い材料をクッキーに加えるとサクサクではなくクイックブレッドとクッキーの中間みたいなタイプに仕上がります。アメリカではバナナブレッドは定番のおやつ、なのでバナナブレッドクッキーみたいなレシピも沢山あります。

子どもにあんまりサクサクな食べ物を与えると食後のテーブルや床が凄いことになるので、そんな意味でも私はこんなタイプのクッキーが好きです。

 

娘つながりで・・・

今日は幼稚園の春の共同制作でした。親たちが園で使う雑巾や布小物類を制作・メンテナンスする日です。週1で1ヶ月くらいかかるのですが、他の保護者の人たちの顔と名前も一致するし、希望者だけではありますが積極的に参加しています。次女も一緒なので集中して作業はできませんが、なかなか楽しいものです。

帰りがけに長女を見かけました。今日は皆で泥の湖に入って遊んでいたようで、一人マイペースに部屋に帰ってくるところでした。手を振ると嬉し顔から泣き顔になり、帰りたいのを我慢しているようでした。

缶の中の残りのクッキーもあと2枚。また娘たちと補充しようと思います。

 

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鮭の南蛮漬け

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私の子どもの頃のトップ3に入る大好物、南蛮漬け。

酸味のある食べ物はあまり子供には好まれないと思われがちですが、意外にこういうものが好きな子も多いような気がします。鮭を使ってよく作りますが、豆鯵や鶏肉なんかもおすすめの食材です。

メインのタンパク質もいいのですが、味のしみた野菜の方が好きだったりします。翌日になるとしんなりとして見た目はいまいちになりますが、それがかえってモリモリ沢山食べられるようになるのがいいんですよね。暑い季節になるとわざと野菜を増量して私の翌日の昼ご飯になることが多いです。

 

今回はにんじん、新玉ねぎ、そして初めて見かけた紫の水菜を使っています。千切りにした生野菜を使う場合もありますが、子ども達も食べやすくするために最近はにんじんなどだけを先にさっと炒めて加えています。

 

先日幼稚園の親子遠足がありました。

長女の幼稚園はずっと昔から歩いて近所の広大なお寺&公園に行く事になっています。黄色いスモックを着た子どもたちがずらっと並んで歩いているのを見かけると、近所の方たちは春が来たなと思うんだそうです。

広大な公園の中を駆け回り、木に登り、どんぐりや松ぼっくりを拾う子どもたち。ダンゴムシやミミズも「さわれると勇気がある証拠!」と皆でさわってました。クラスごとにお寺にお参りしてから待ちに待ったお弁当の時間。うちの野生児の長女、高速でお弁当を平らげてダッシュで遊びに行ってしまいました・・・さようならの挨拶のあとも紅一点で身長くらいの草むらの中を駆け回ってました。おしゃまな女子たちとは住んでいる星が違うような感じ。口も達者な4歳児、毎日イラッとくることを言ってくれるけれど、元気に成長している証拠なんでしょう。これからまた暑い夏が巡ってきますが、酢のパワーで乗り越えたいと思います(主に母がですが)。

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ポップアップトースター

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実家から発掘してきたポップアップトースター。

箱に入ったままの昭和のデッドストック品です。どこかから貰ったものなのか、買ったものなのか、今となっては分かりません。この微妙なニュアンスの赤色とアニメ版のムーミンが時代を感じます。今流行りの北欧風・・・ではないです、ムーミンですけど。

 

捨てようかオークション?とも考えたのですが、子どもたちはこういったものを多分知らないので自宅で使おうと思って持って帰ってきました。案の定、うちの子どもたちはこれが何だか分かりませんでした。

パンをここにこう入れて・・・と教えてやらせてみるとこれが楽しかったようで、最近は娘達が自分でパンを焼いています。

 

ポップアップトースター自体、レトロな商品らしいのですが、どんな商品が出てもトーストするにはやっぱりこれが一番です。熱源が近い方が水分が失われず表面パリッと中しっとりに焼き上がります。まあ、トーストにしか使えない商品なので自分で買うのかと言われればちょっと微妙ではありますが。

 

そう言えば昔ジェイミー・オリバーがポップアップトースターを横にしてウェルシュラビットかなんかを作ってたのですが、これがチーズが溶け出してトースターの内部が大惨事となってました・・・。そのまま放送するBBC(?)もすごいなと思ったものでした。

マイル・ハイ・ビスケット ~ Mile-high Biscuit

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ネットで見かけてから気になっていたスターバックスのビスケット。

中毒になる人もいるくらい(?)の魅惑の味・・・なんだそうですけど、一度食べてみたいなとずっと思っていました。今は昼間は未就園児の次女と一緒にいるわけですが、先日図書館の帰りに寄ってみました。次女は「ここなに~?」と言いながら店内をキョロキョロ見回していました。2歳児とコーヒーショップで過ごす勇気はないので、当然持ち帰りです。

www.starbucks.co.jp

↑は公式の写真ですが、本物はもっと層になってておいしそうです。

食べた感想は・・・中毒になるほどではないです。と言うか、自分で作っても焼き立てを食べられる分美味しいんじゃないかと思ったのが正直なところ。そんなわけで自宅でストックの中からそれっぽいレシピで作ってみました。

 

アメリカのビスケットは層になっててふんわり。Mile-Highの名のとおり、ぐっと上に伸びます。これは生地を何度か折って作るからで、まさに折りパイと同じやり方です。私は層をペラリとはがしながら食べるのが好きです。あまりお行儀の良い食べ方ではないですね。スターバックスでは丸くくり抜いてますが、私はやっぱりナイフで四角く切る方が生地が無駄にならずにいいと思います。

 

今日は結婚記念日。

素敵なレストランで・・・というのは色々無理なので、近所のネパール料理店でランチを食べました。子どもたちはそれぞれモモとサモサを食べ、大人はネパールの定食。客はほぼ外国人しかいない怪しげな店なのですが、その分安くて美味しかったです。子どもたちも「ミト チャ(おいしかったです)」と帰り際に店員さんに言ってました。まだまだ落ち着いて食事というわけには行きませんが、そんな日が来るのを楽しみにしています。

レシピは続きで。

 

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シナモンレーズンスワール・りんご酵母

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食パンを作ろうとして1次発酵終了後、心境の変化で急遽路線変更。シナモンシュガーとレーズンを巻き込んだシナモンスワールとなりました。英語表記だとcinnamon swirl bread、スワールの発音が日本人泣かせです。

カットしてみたのですが、端っこのところなのであまりシナモンシュガーとレーズンが少なく見えます・・・。成形は食パンの時は2~3分割にして型に詰めるのでそれほど難しくはないのですが、このパンはワンローフ成形。太巻状に成形したら閉じ目を下にして型に入れます。が、これが柔らかい生地だと難しい!閉じ目を上にした生地の上に型をかぶせ、えいやっとひっくり返して型入れしました。

 

このパンは巻き込んだシナモンシュガーがとろりとシロップ状になるのでほんのり温かいくらいがおいしいです。あと、アメリカ人はこの手のパンをフレンチトーストにするのも好きですね~。市販のシナモンスワールをフレンチトーストにするとカロリーも甘さも心配になりますが、自作のパンならそこら辺を調節できるのであまり罪悪感なく食べられる・・・ような気がします。

私はシナモンが大好きなのでついついたっぷり使ってしまうのですが、向こうの人にしてみればまだまだ控えめってところだそうです。

 

ほぼ毎日自分でパンを焼いているわけですが、先日コストコに行った勢いで久しぶりに市販のパンを買いました。パンコーナーにひっそりと置いてあるここのベーカリーのパン。

www.alpinevalleybread.com

アメリカは日本より大抵のものは大きいのになぜか食パンは小さい。あと、厚みも薄い。これはサンドイッチにするからなんでしょうか?昔から不思議でした。それはともかく、フラックスシードが入ったパンだったのですが、子どもたちは意外に好きだった模様。今度自作してみようと思ってます。

 

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