Baking Diary

私の作るもの、思うこと

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オレンジのコンフィ

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構想?年、昨日ようやくオレンジのコンフィが完成しました!

ずっと昔、パン屋さんのジャムコーナーに輪切りにしたオレンジのジャムがあり、マーマレードとは比べ物にならないお値段がついていました。その時は(形が崩れたら商品にならないし、瓶詰め作業も大変そうだし、手間がかかるんだろうな)としか思いませんでした。

 

私の家の近所の大きなお寺では毎月ご縁日の市があり、沢山の出店が出品しています。次女は「おまつり~」と呼びますが、市のある日は長女を幼稚園に送ったあとに散歩がてらフラリと見て回ります。そこで先日見つけたのが国産オレンジ。皮まで使えるよ!と言われ、ふっと頭に浮かんだのがあの輪切りのジャムでした。

 

とりあえず4個買って帰り、ネットや本で調べてみて分かったのですが、私の見たものは多分輪切りのマーマレードじゃなくオレンジコンフィというものでした。出来上がったものをさらに乾燥させ、チョコをかけるとあの高級お菓子、ショコラ・オランジェになるということも。

マーマレードも皮ごと使いますが、苦味も美味しさのうち・そしてとろみ付けのペクチンのためにそのまま煮てしまいます。コンフィの方は水で数回煮こぼして苦みを抜くのです。このため、全く味が違うわけです。コンフィというと鴨などをゆっくり油で煮たものしか思いつかなかったのですが、砂糖煮もコンフィというのだそうです。

 

ひとつひとつの手間はそんなにかからないのですが、とにかく時間がかかる・・・。スタートしてからコンフィ完成まで1週間です。チョコがけのショコラ・オランジェにするならプラス1日。その間、お鍋はひとつ塞がったままなので、鍋の数に余裕がないとちょっと難しいかも知れません。

 

私はチョコがけにせず、このまま小さく切ってジャム的に大事に食べようと思っています。長女に味見させたら遠慮なくバクバクいきそうな勢いだったので大変危険です。国産の柑橘類は冬の間しか楽しめないので、来月の市の時にまたオレンジを買ってみようと思っています。レシピは続きで。

 

 

 (500ccの瓶2つ分+α)

ネーブルオレンジ:4個

砂糖:オレンジの重量の90%(!)

 

①オレンジはよく洗い、爪楊枝などで皮にまんべんなく穴を開ける。1時間水にさらす。

②水を替え、かぶるくらいの水とともに火にかけ、沸騰したら3分茹でる。

③水を捨て、再び新しい水とともに今度は15分茹でる。

④水を捨て、新しい水に入れて2日ほど放置。その間、水は3~4回替える。

⑤オレンジを1cm程度の輪切りにし、砂糖とともに弱火にかけ10分ほど煮る。途中あくを取る。(強火だと焦げ付くので弱火で様子を見ながら。浸透圧でオレンジの水分が出てくるので焦げないはず)火を止めたらシロップに漬けたまま2日間放置。

⑥再度弱火にかけ、今度は30分煮る。そのまま丸1日放置。

⑦オレンジを取り出して保存容器に入れ、シロップだけを少し煮詰めてオレンジの容器に注ぐ。そのまま1日置く。

 

これで完成。長い道のりですが、皮ごと美味しく食べられます。シロップは甘味料として洋風の煮込みやケーキのグレーズなどに使ってもいい香りです。

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