Baking Diary

私の作るもの、思うこと

bakingdiary.hatenablog.com

じゃがいものキッシュ


朝晩と涼しい風が吹くようになりました。
真っ青な空の下を歩いても、もう夏とは違います。
きんもくせいの匂いが漂ってくるようになると毎年秋も深まったなと思いますが、今はまだ空の高さだけで秋を感じています。


お彼岸の時に実家のお墓参りに行ったのですが、その時のお土産もじゃがいもでした。
実家の玄関にじゃがいもの入った大袋が置いてあって、父は来客があるたびに持って行かないかと迫っているようです。
ポテトサラダの事を書いた時にも思ったのですが、いも類というのはどうも調理しにくいようでなかなか無くならないんですよね。
私の妹達もいらないと口を揃え、結局貰って帰ってきたのは私ひとりでした。
父は戦中の農家で幼少期を過ごしたので元々いも類はあまり好きではないし、年を取るとそんなにでんぷんは食べられませんもんね。


持って帰ってきたじゃがいもを前にしてどうしようかな・・・と考えてみましたが、ひとりで時間もあるし涼しくなったし、ドイツ風のキッシュでも作ってみるか!と思い立ちました。
こういうものは午後から作ろうと思ってもあんまりやる気が起きません。朝の片づけを終えた流れで作ると一番楽しいような気がします。昼ごはんに焼き立てが食べられるし。


キッシュというとベーコンと玉ねぎのキッシュ・ロレーヌが有名ですが、やっぱり材料を眺めているだけで罪悪感を感じてしまいます。
私はアパレイユにチーズは加えず、仕上げにパルミジャーノを表面に振るだけにしています。チーズ料理は得てして高カロリーになってしまうので、風味の強いハードチーズを少しだけ加えて満足感を得られるようにしています。
下のクラストも卵を使った扱いやすい生地です。面倒な時はクラストを使わずに器に直接具とアパレイユを流し込んで焼くだけでもおいしいです。
何と言ってもカロリーがぐっと抑えられますしね!


焼き上がったキッシュは私が一切れ食べたあと、遊びに来た妹や夫がおやつとして食べてくれたおかげであっという間になくなりました。
芋はあんまり好きじゃないと言っていたくせに現金なものです。




↑押していただけると励みになります。


(直径24cmパイ皿)

クラスト

  • 薄力粉:180g
  • 塩:ひとつまみ
  • バター:70g
  • 卵:1個

アパレイユ

  • 卵:2個
  • 生クリーム:200cc
  • パルミジャーノレッジャーノ:大さじ2

  • じゃがいも:大3個
  • パセリ:3束くらい(好きなだけでよい)
  • ソーセージ:1袋(これも好みで)
  • にんにく:1かけ
  • オリーブ油:大さじ1
  • 塩・こしょう
  1. クラストを準備する。まず粉と塩、1cm角にちぎったバターをボウルに入れ、フォークなどでポロポロのそぼろ状になるまでバターを粉にすり混ぜる。溶き卵を加えて粉気が無くなるまで大きく切り混ぜる。ひと塊りにまとめてラップに包み、準備が出来るまで冷蔵庫へ入れておく。

  1. クラストを作ったボウルにアパレイユ用の卵を溶き、生クリームを合わせておく。ボウルは洗う必要はない。
  2. じゃがいもは薄切りにし、ソーセージは食べやすい大きさに切る。にんにくはみじん切りにする。パセリは手でちぎる。
  3. フライパンにオリーブ油を熱し、じゃがいもが透き通ってくるまで弱火で炒める。次にソーセージとにんにくを加える。塩・こしょうで味付けをし、最後にパセリをざっと混ぜる。
  4. 冷蔵庫で寝かせておいた生地を出し、麺棒でのばしてパイ皿に敷き込む。余分なところや足りない部分はちぎったりつぎはぎしても大丈夫。底面にフォークで穴をあけ、180度に余熱したオーブンでクラストだけを15分ほど空焼きをする。ガスオーブンなど火力の強い場合はアルミホイルをかぶせる。
  5. 取り出したクラストに炒めた具を乗せ、最後に上からアパレイユをまんべんなくかける。パルミジャーノを振りかける。
  6. 180度のオーブンで更に40分ほど焼く。アパレイユがしっかり固まったら出来上がり。焼き立てではなく、室温になった頃が切り分けやすいし味もなじんでおいしくなります。


*ソーセージの代わりにベーコン、じゃがいもの代わりにお好みの根野菜などを使ってもおいしく出来上がります。

じゅのの最近読んだ本