ハミングバードケーキ
今日は朝起きてみたら雪でした。
あまり雪の降らないこの町にもとうとう冬が来た!という感じです。
大学時代、週に1回は作っていた当時お気に入りのケーキについて書いてみようと思います。オリジナルはイエローケーキミックスを使うレシピでしたが、当時はそういうものが気軽に手に入るわけではありませんでした。アメリカでおいしいと思ったレシピを誰かにもらってみても「○○ケーキミックス1箱〜」みたいに書かれてたりして、なかなか再現しづらいんですよね。なので試行錯誤して一から手作りで作れるように改造したレシピです。これもオイルを使った簡単レシピなので混ぜるだけです。
ところで、ハチドリのケーキなんて変な名前だなあと思いませんか?
今回このケーキの事を思い出して調べてみたのですが、はっきりした由来は不明のままです。ただ、1978年に Southern Living Magazineの2月号に初めてレシピが投稿された、というのを見つけました。ノースカロライナのグリーンズボロに住む Mrs. L. H. Wigginsというご婦人のようです。この雑誌は今もありますが、その名の通りアメリカ南部の古き良き生活文化を売りにしているような雑誌です。甘くてしっとりとしたこのお菓子はハチドリの好む花の蜜みたいなのを連想して誰かが名付けたのかなあなどと想像しています。
ケーキ
- パイナップルの缶詰:1缶(450gくらいのもの)
- 薄力粉:160g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- ベーキングソーダ:小さじ1/2
- シナモン:小さじ1/2
- ブラウンシュガー:100g
- ココナッツ:1/2カップ
- バナナ:2本くらい(つぶして200cc)
- 卵:2個
- 菜種油:100cc
クリームチーズフロスティング
- バター:40g
- クリームチーズ:200g
- 粉砂糖:50g
- 塩:ひとつまみ
- バニラエッセンス:小さじ1
- パイナップルの缶詰はざるにあけてシロップを切り、大さじ4だけ取っておく。ペーパータオルで出来るだけパイナップルの水分を取り、みじん切りにしておく(水気が多すぎるとべちゃっとしたケーキになってしまいます)。
- 大きなボウルに薄力粉〜シナモンまでを合わせてふるい入れ、そこにブラウンシュガーとココナッツを加えて泡立て器でひと混ぜしておく。
- 別の容器につぶしたバナナと卵、菜種油を合わせてよく混ぜておく。
- 粉のボウルにバナナ生地を加え、ゴムベラで粉気がなくなるまで大きく混ぜる(生地をこねないように)。最後にシロップを切っておいたパイナップルを加えてひと混ぜする。
- 直径20cmの丸型にベーキングペーパーを敷き、生地を流し込む。180度のオーブンで45〜50分ほど焼く。竹串を真ん中に刺してみて何もついてこなければ焼き上がり。
- 焼き上がったケーキは熱いうちに表面に竹串で何箇所か穴をあけ、取っておいたシロップをしみこませる。
- ケーキを冷ましている間にフロスティングを作る。
- 室温に戻したバターとクリームチーズに粉砂糖を加え、泡立て器でふわっと軽くなるまで泡立てる。最後にバニラを加えてできあがり。
- 冷めたケーキを2段に切り分け、真ん中・側面・上側にそれぞれフロスティングを塗る。
*私はフロスティングを添えて少しずつケーキにつけながら食べるのが好きです。なので写真はデコレーション前の状態です。フロスティングを塗らないでおけばケーキは冷凍も可能なので、すぐに食べきれない少人数の家庭などでは切り分けて冷凍しておくのをお勧めします。このフロスティングはシナモンロールにのせたり、トーストにつけたりしてもおいしいです。