Baking Diary

私の作るもの、思うこと

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コリアンダーいっぱいのチキンカレー

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昔苦手だったのにいつの間にか食べられるようになるものってありますよね?

コリアンダーがその一つです。と言っても、苦手だったのは葉っぱの部分「香菜」で、カレーに使う実の方のコリアンダーは大丈夫。昔はカメムシのような独特の香りが絶対ダメでした。中国はもとより東南アジアや南米でもよく使われるハーブ(と言うか、野菜と言う方がいいかも。本当にモリモリ食べてるし。)なので、苦手な割にはいつか克服したいなとは思っていました。育ててみたりもしたけれど、繊細な茎にすぐアブラムシは付くしいつの間にか枯れてしまいました・・・。

 

景山民夫氏のエッセイで、氏が香菜がダメだったのに東南アジアで食べたら美味しく感じ、東京で食べたらやっぱりダメだったというくだりがありました。きっと味覚には気温や湿度も大きく影響しているんだろう、という分析でした。あのムッとくる湿度と暑さ、そして様々な食べ物の放つ発酵したような匂い、そんな中だと強烈な個性を持った食材の方が美味しく感じられるんだろうと思います。

私もこれと同じで、初めて違和感なく食べられたのがメキシコでした。とにかく何にでも香菜が入っていて最初は微妙だったんですが、そのうちおいしく感じるようになってしまいました。そして今、どこが嫌いだったのかすら思い出せないという状態です。不思議なことに子ども達は最初から香菜は嫌いじゃないらしく、普通にモリモリ食べてくれます。

 

このカレーは最近のお気に入り「オクシモロン」のレシピ。

これでもかとコリアンダーが入ります。パウダースパイスとしてはもちろん、最後にコリアンダーの粒をテンパリングしてじゅっと加えます。こうやって作ったのは初めてだったのですが、なんとも香り高いカレーに。一緒にコールスローも添えて夕ごはんとなりました。

 

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