Baking Diary

私の作るもの、思うこと

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カオ・マン・ガイ


今日は午後からしとしと雨。
昨日、車で少し遠出をしていたのですが、田んぼはすっかり金色になっていました。そしてこの時期、カーラジオをつけると「稲刈りはタイミングを見てお早めに」みたいなCMが流れています。今年は特に猛暑だったので、熱々ご飯なんて勘弁して!という気持ちでしたが、やっぱり秋になると不思議にご飯が食べたくなります。
日本には新米の季節というものがありますが、タイではどうなんでしょう?
三毛作で年中お米が収穫できるし、新米だと言ってもあまりありがたみもないのかも知れませんね。


私は日本のお米も大好きですが、タイのお米も大好きです。タイのジャスミンライスは炊いている間中ポップコーンのような香りがして、とても幸せな気持ちになります。
バンコクに行った時、毎回行くのが「ガイ・トゥーン・プラトゥナーム」というカオ・マン・ガイのお店です。店先では延々チキンスープを煮ている大鍋があって、そのスープでご飯を炊き、煮込んだ鶏肉を中華包丁で切ったものをのせて出来上がり。
屋台が拡張したようなお店なのですがいつも満員。メニューはひとつしかないし、長居をするようなお店でもないので満員でも相席ですぐに座れるのです。私たちが食べた時は向かい側に香港人(と思われる)カップルが座ってジェスチャーで注文をしていました。
政情不安なタイですが、ニュースなどでその様子を見るたびに「カオ・マン・ガイ屋さんはどうなっているのだろうか・・・」と思ってしまうのです。


お店で鍋を見ていると水で鶏肉を煮込んでいるだけなのですが、これは大量に仕込むからこそのおいしさなので自宅で作る時は少しアレンジしています。
たれも今回紹介するのはタイ風ですが、夫がタオチオが苦手なために我が家ではこれと中華風のものと2種類用意するようにしています。




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(4人分)

  • 鶏もも肉:3枚
  • ねぎ:1本
  • 生姜:薄切り6枚
  • ジャスミンライス:3合
  • にんにく:1かけ
  • サラダ油:大さじ1
  • きゅうり:2本

たれ

  • タオチオ:大さじ3
  • シーユーダム:大さじ3
  • 砂糖:小さじ1
  • 酢:小さじ1
  1. 鍋にもも肉とぶつ切りにしたねぎ、生姜を入れ、かぶるくらいの水を加えて30分ほど煮込む。途中であくをとる。
  2. その間にジャスミンライスをさっと洗い、水気を切っておく(力を入れると米が割れるのでさっとで良い)。
  3. 肉が柔らかくなったら取り出して冷ましておく。ねぎ、しょうがは捨てる。
  4. ジャスミンライスを炊飯器に入れ、鶏を煮出したスープを540cc加える。足りない時は水を足す。薄切りにしたにんにく、サラダ油を加えてひと混ぜし、普通に炊く。
  5. たれの材料を合わせておく。
  6. 米が炊き上がったらざっと混ぜてお皿に盛り付け、上にぶつ切りにした鶏肉をのせる。きゅうりの薄切りを添え、たれをかけていただく。


*タオチオは大豆の粒が入ったゆるい味噌のような調味料。シーユーダムはカラメルのように濃厚なしょうゆです。手に入らない時は少し風味は変わりますが、煮切り酒でゆるめた味噌とたまり醤油で代用して下さい。
ジャスミンライスがない場合は日本米でももちろん美味しくできます。

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