Baking Diary

私の作るもの、思うこと

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ボストン


最近ようやく涼しくなってきて、仕事も楽になってきました。
気持ちと体力に余裕があると「冷蔵庫に〜が残ってるから今日はついでにお菓子作ってみようかな」という気持ちにもなってきます。
そんなわけで、冷蔵庫に残っていたプルーンを使ってカラメルバターケーキを焼いてみる事にしました。これはプライベート用なので作る時も気持ちが楽。生地を作って型に入れる段になり、久しぶりにWiltonの型を使ってみようかなとこれまた思いつきました。↓

http://www.wilton.com

ここの型は可愛らしいのですが、生地との相性があって焼成がなかなか難しいのです。で、案の定焼き上がったら型から外れない!
念入りに下処理をしたはずなのに、無理にはがそうとするとケーキが崩れます・・・。ここでもうやる気が急降下。仕方がないのでボロボロと取り出して全部ケーキクラムにしてしまいました。


ケーキクラムの使用方法を調べても、デコレーションケーキの飾りにするとかアイスクリームに添えるとか脇役級のものばかり。クラムはボウルいっぱいあるのです。


ここで思い出したのが「ボストン」というお菓子。
子どもの頃大好きだったお菓子です。ケーキくずにりんごの煮たものや洋酒が入っていて上には網状のパイ生地がかぶさっていました。しっとりとしていて、りんごの入ったところに当たると嬉しかったなあ。
が、検索してみてもみつからないのです、これが。ヒットするのはボストンクリームパイばかり。調べていくうちに、これはベーカリーで残ったパイ生地やケーキの切り落とし、フルーツ缶などを適当に混ぜて作ったお菓子なのだという事が分かりました。これじゃレシピがなくて当たり前ですね。
そんなわけで、私も適当に味を思い出しながら作ってみたらまさに思い出の味になりました。お母さんの料理のようなアバウトでおいしいお菓子です。

失敗ケーキや特売のカステラ切り落としなどがあったらぜひ生まれ変わらせてみて下さいね。



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(20cm角型)

  • りんご:1個
  • 砂糖:大さじ2
  • レモン汁:1/2個分
  • シナモン:小さじ1/2
  • ケーキクラム:大雑把にちぎって2リットル容量ボウルひとつ分
  • 牛乳:ケーキクラムが湿る程度
  • ラム酒:大さじ4
  • 冷凍パイシート:1枚
  1. りんごは皮をむいて4つ割りにし、7mm程度のいちょう切りにする。
  2. 鍋にりんごと砂糖、レモン汁を入れ、蓋をして最初は弱火、水分が出てきたら中火でしんなりするまでさっと煮る。
  3. ケーキクラムに様子を見ながら牛乳を加え、手で握ってまとめてもボロボロと落ちてこない状態にする。ラム酒と煮たりんご、シナモンを加えてざっと混ぜる(味にメリハリがつくように均一に混ぜない方が良い)。
  4. オーブンシートを敷いた型に上記生地を落とし入れ、手で平らにならす。
  5. 上にパイシートをのせて押さえ、フォークで空気穴を全体にあける。
  6. 180度のオーブンで25分ほど、パイシートがきつね色になるまで焼く。
  7. 焼き上がりにお好みであんずジャムを塗っても良い。
  8. 型に入れたまま冷まし、冷蔵庫でしっかり冷やした方がしっとりしておいしいです。

*私はパイがカリッとしていた方が好きなので何も塗りませんでしたが、記憶の中のボストンは上にしっかりジャムが塗ってあります。

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