干物ずし
私の子どもの頃、実家には炊飯器がありませんでした。
昔堅気の祖母と一緒に暮らしていたため、普通の家にあるようなものがないのが我が家だったのです。そんなわけで母は色々と大変だったと思うのですが、ガス火&羽釜でご飯を炊いていました。今は実家にも炊飯ジャーがありますが、娘の私は鍋でご飯を炊いています。炊飯器よりも早いしおいしいので。
直火でご飯を炊くと当たり前ですが保温は出来ません。時間が経つにつれて冷たくなっていきます。夏場などはご飯と言えども足が早いのであまり沢山は炊かず、主食が冷ご飯+そうめんの夕食が結構ありました。ご飯が足りない分をそうめんで補っていたんでしょうね。そんなわけで夏場に温かいご飯を食べるのは今でも何だか不思議な気がするのです。
ここまで書いてみたら「いつの時代の話だよ!」と突っ込まれそうですが、昭和の終わりごろの話です(笑)。
元々夏場にはご飯も進まなくなるので、混ぜずしやライスサラダのような物の方がお米もおいしく食べられます。干物を焼いてお皿にのせただけではちょっと寂しいですが、香味野菜を沢山刻んで加えておすし風にするとそれだけでメインになります。
ちなみにうちの換気扇はパワーがなくてたまに煙探知機が鳴ります。魚を焼く時は毎回ヒヤヒヤしています。
(4人分)
- 鯵の干物:2枚
- 米:2合
- こんぶ:5cm四方
- 酒:大さじ1
すし酢
- 酢:大さじ3
- 砂糖:大さじ2
- 塩:小さじ2/3
- 青じそ:10枚
- みょうが:3個
- 白いりごま:大さじ2
- もみのり:好きなだけ
- すだち:2個
- 干物はこんがりと焼き、皮と骨を取り除いて粗くほぐしておく。
- 米は研いで普通の水加減にして昆布を入れ、30分以上浸水させておく。炊く時に酒を加え、沸騰したら昆布を取り出して普通に炊く。
- 炊いている間にすし酢の材料を混ぜ、炊き上がったごはんに加えてしゃもじで切るように混ぜる(うちわなどで煽ぎながら)。
- 青じそ、みょうがを粗みじん切りにして加え、さらに混ぜる。炒りごまを混ぜたら器に盛り付け、もみのりや青じそ(分量外)をお好みでのせる。すだちを絞りかけてすぐにいただきます。
*甘酢しょうがやせり、みつばなどを加えてもおいしいです。