ムール貝のパスタ
私の住む町は港町なので、地元で取れた魚や貝がそのままお店に並んでいます。4月に引っ越してきて、見たこと、食べたことのない魚の多さに驚いています。特に市場に出回らない小さな魚や貝は破格値。その一つがこのムール貝なのです。
今まで何となくムール貝は高級食材のイメージでしたが、実際は繁殖力旺盛で港では定期的に駆除するほどなのだそうです。地元では味噌汁にして食べるそうですが、今回はパスタにしてみる事にしました。あさりのワイン蒸しと同じで調理自体は全然難しくはないのですが、貝の下処理が大変でした。殻に繊維状のひげがくっ付いているので、それをこすって引き剥がすのです。このひげはムール貝自体が出す分泌液みたいなもので、空気に触れると固まって船や岸壁にくっ付くのです。こういう地味〜な作業は誰かとお喋りしながらするに限ります。
もし、お店でムール貝を見つけたらぜひ作ってみて下さいね。
下処理の時間さえ取れば後は簡単です。
- ムール貝:1kg
- にんにく:1かけ
- 鷹の爪:1本
- 白ワイン:100cc
- EXバージンオリーブオイル:大さじ3
- パセリ:刻んで大さじ3
- レモン:1/2個
- 黒胡椒;少々
- ペンネなどのショートパスタ:180g
- ムール貝は金だわしなどで表面の繊維をこそげ取り、貝に挟まっているひげも引き抜く。
- にんにくはみじん切りにし、鷹の爪は半分にちぎって中の種は取り出して捨てる。
- 大き目の鍋にオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を入れて弱火にかける。ゆっくりと火を通し、香りを立たせる。
- そこにムール貝を加えてざっと混ぜ、火を強めて白ワインをそそぐ。
- すぐに蓋をして中火に落とし、貝の口が開くまで3分ほど蒸し煮にする。貝の口が開いたら皿に貝だけを取り出す。
- 残った煮汁を少し煮詰めて味をみて、味が薄いようであれば塩・こしょう少々で調味する(普通は貝に塩味があるのでいらないと思います)。
- パスタ用の湯を沸かして塩(分量外)を加え、パッケージの表示よりも1分ほど早めにゆで上げる。
- 煮汁の残った鍋にパスタとムール貝を戻し、全体を混ぜながら煮汁をからめる。最後にレモンの皮のすりおろしとレモン汁、黒胡椒を加えて味を調える。
- パセリのみじん切りをちらしてどうぞ。(2人分)